裁判の日はどのような事に注意したらいいの?

 皆さんが気になさるのは、裁判所での言い渡しもありますが、まずどのような服装で行けばよいのかという事があるようです。

 よく被告人の方や,被告人の関係者の情状証人(被告人の量刑を下げてもらうために被告人の様子などについて説明してもらう証人の方,通常は配偶者の方やご両親のいずれかなど監督が期待できる人が多い。)の方に,「裁判の日はどんな服を着ていったらいいですか?」と聞かれます。

 そういう時,私は,いつも「どんな服でも構いません。」と答えてきたのですが,はっきりいって,裁判官は,いろんな人を見てきており,そこまで服装を気にしたりはしていません。とはいえ,やはり一般的な常識をわきまえているかどうかという事は誰であっても気にしています。

 そのため,はっきりいえば無難に男性であれば,スーツや襟付きのシャツなど,女性であれば,あまり派手に思われない普段着または仕事着などが良いといえるでしょう。

 少なくとも,相手にあえて悪い印象を与える必要はないし,また裁判の日だと思って緊張してきたという事実が,裁判官にとって悪い印象を与えるはずもありません。

 そのため,あまり気にしすぎる事はありませんが,やはりある程度,きっちりとした服装を心がけていただいた方が良いと思います。

 また,裁判の日に出頭してもらう証人の方には,証人カードという書類に記載してもらう必要があり,押印する箇所があるので,指で押すのが嫌な方は認印で構いませんので,印鑑もお持ちいただく必要があります。

 あとは,裁判の日に注意するポイントは,その日までに十分,弁護人とコミュニケーションを取って確認しておかれる事をおすすめいたします。レアなケースですが、裁判所の言い渡し後にそのまま収監されるケースなどについては、持ち込めるものなどを予め警察と連絡を取り合い裁判所にもってきてもらうこともあります。

 中には,裁判所の場所が分からないといって,開始時刻に遅れてくる方までいたりしますから,やはり,下準備が重要だという事をしっかりご理解ください。